帝国データバンク水戸支店は18日、給食サービスの大華楼(茨城県日立市中成沢町)が、水戸地裁日立支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。5日付。負債額は約1億円。

同社は1960年創業。日立市や同県高萩市、同県水戸市内にある病院、老人保健施設内で自社調達した食材を調理し、給食配膳サービスを提供していた。ほかに病院職員を対象とした食堂運営も手がけ、2006年2月期には年売上高約2億7100万円を計上した。

だが、人件費や設備費などの負担が重く、収益性は05年ごろから低調に推移し、厳しい資金繰りが続いた。近年は食材やエネルギー価格の高騰も重なり、経営はさらに悪化。抜本的な改善策を見いだせず、事業の継続は困難と判断した。