新グラウンド完成祝う 水戸市サッカー協・J2水戸 振興計画で整備 市民スポーツ発展へ 茨城

茨城県水戸市サッカー協会とJ2水戸ホーリーホックでつくる一般社団法人「MFA-B&S」が同市見川町に整備を進めていた新グラウンドが完成し、18日、同所で竣工(しゅんこう)式を開いた。同法人が市と締結したサッカーグラウンドを核とするスポーツ振興計画の第1期整備で、高橋靖水戸市長やJ2水戸の小島耕社長が出席。クラブや市民スポーツの発展に期待を込めた。
新グラウンドは総面積約1万9千平方メートルの施設に、人工芝のサッカーコート1面を整備した。東京五輪でも使われた避雷針と一体型のLED照明を完備し、総工費は3億5千万円。一部費用は企業版ふるさと納税制度を活用した。
名称は「SISファシリティ」。「Synergy in Sports(スポーツにおける相乗効果)」と「Sports Facility(スポーツ施設)」を組み合わせた略称で、スポーツ文化の発展や成長に寄与する施設を目指すという。
今後は、台風19号による冠水被害で拠点を失っていたクラブの下部組織や、障害者チーム「クノスフェアビデ」の拠点として活用するほか、市民の健康増進事業や大会開催などにも使われる。
第2期整備はバスケットボールのB1茨城ロボッツが参加し、バスケットコートを備える体育館が建設される予定。今年8月着工、来年初旬の竣工を目指す。仕上げの第3期整備はトイレや更衣室など、両クラブのクラブハウス機能を備えた2階建て施設が建設される計画だ。
J2水戸の小島社長は「ここから日本サッカー界をはじめ、社会で活躍する人材が生まれてほしい」と期待を寄せ、同法人の渋谷安泰志代表理事は「第3期の完成形に向けて精一杯努力していきたい」と述べた。