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「価格見守る」「下がらぬ」 備蓄米放出開始 茨城県内、さまざまな声

さまざまな種類のコメが並ぶ売り場=18日午後7時10分ごろ、水戸市千波町のセイブ食彩館千波店
さまざまな種類のコメが並ぶ売り場=18日午後7時10分ごろ、水戸市千波町のセイブ食彩館千波店


入札によって落札された政府備蓄米が18日、大手集荷業者の全国農業協同組合連合会(JA全農)に引き渡された。茨城県内の関係団体や米販売店、消費者からは「価格が落ち着くのを見守りたい」「価格は下がらないのでは」など、さまざまな声が上がった。

農家から直接仕入れている、県内のある米販売店は備蓄米を取り扱う予定はないとし、「今後どうなるか分からない。価格が落ち着くのを祈りたい」とした。県央地域で種子販売なども手がける、JA以外のコメ集荷団体の担当者は、生産者側も考え方が変わりつつあるとし「コメの価格が高くなってきたので(2025年産は)飼料用米より主食用米をつくるという声も出ている」と説明した。

水戸市内の弁当製造業者は「コメの仕入れ価格は2倍以上」と嘆く。ご飯の大盛りを有料化するなど対応を続けるが「(放出後に)価格が下がることを期待していない。値上げを検討している」と打ち明けた。

コメ卸業者4社から仕入れて販売している、食品スーパー、セイブ(水戸市)の担当者は「情報が入ってこないので先が見えない。仮に備蓄米が入ってきても放出量が少ないので一過性」とみる。また同社は、備蓄米以外のコメについて、4月1日から人件費や光熱費などの高騰を受け、5キロ4千円前後で値上げして販売するという。

セイブ食彩館千波店(同市)で買い物をしていた会社員、50代女性は「安くなるのかな。ご飯が好きなので、高いのは困る」と苦渋の表情を見せた。



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