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大子西中にお別れ 生徒・卒業生ら閉校式典 茨城

「春風の中で」を合唱する大子西中の生徒たち=大子町芦野倉
「春風の中で」を合唱する大子西中の生徒たち=大子町芦野倉


本年度で幕を閉じる茨城県大子町芦野倉の町立大子西中学校(沢畑孝也校長)で20日、閉校記念式典が開かれた。式典には生徒や教職員、保護者をはじめ、同校教職員経験者、卒業生、住民らも多く駆け付け、地域とともに歩んだ同校の歴史や思い出を語り合い、別れを告げた。

同校は1990年に依上中と佐原中が統合し開校。当時193人だった生徒数は、本年度25人に減少した。少子化に伴う学校再編で、同じく本年度に閉校する南中、生瀬中とともに大子中に統合し、4月から町内1中学校としてスタートする。

式典は2部制で実施。第1部で、高梨哲彦町長に校旗を返納した沢畑校長は、学校関係者に感謝を述べた上で「35年の歴史の中で1478人が巣立った。校歌の歌詞にあるリンゴの花の花言葉は『優先』。利他の心でもあり、本校生徒が他人への思いやりを実践してきた姿は、地域の宝だった」とあいさつした。

第2部では、2年生10人と卒業生の3年生15人が企画した催しを披露。出席者に対し、西中クイズや思い出のインタビューを行い、盛り上がった。さらに全校生徒で「春風の中で」を合唱した。式典に向けては、生徒有志が「閉校記念式典デザイン部」を立ち上げ、歴代の部活ユニホームや卒業アルバムなどを展示するなどした。

式典後、益子典三さん(3年)は「閉校するのは悲しいが、西中で学んだことを誇りに高校でも頑張りたい」と語り、生徒会長の手塚悠月(ゆづき)さん(2年)は「先生と生徒、生徒同士の距離が近く、絆が深いのが特長だった。環境が変わっても仲良く笑顔で過ごしたい」と話した。



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