「経験生かし成長を」 茨城大卒業式に2080人


茨城大は25日、茨城県水戸市泉町の水戸市民会館で卒業式を開き、はかまやスーツ姿の学生が晴れやかな表情で式に臨んだ。大学院、専攻科を含む計2080人が、希望を胸に新たな道を歩み出した。
式典では、太田寛行学長が各学部、大学院の総代計11人にそれぞれ学位記や修了証書を手渡した。卒業生に向け、「これからの未来は皆さん一人一人の選択によって形づくられる」と強調し、「世界の変化を俯瞰(ふかん)し多様な価値観を受け入れ、より良い社会の実現に向けて力を発揮してください」と激励した。全学総代の中野裕菜さん(22)は「今まで学んだこと、経験したことを生かし成長し続けていこうと思います」と活躍を誓った。
式典後は、今回大学院を卒業した中村陵祐さん(24)が、アルバイトで使っている人力車を活用した記念写真の企画を水戸芸術館で実施。中村さんは「ほかの卒業生だけでなく自分の思い出にもなった」と語った。同大は「茨城大学と水戸のまちがクロスする11日間」と位置付け、4月4日までの間、学生や教職員が企画したイベントを連日展開する。