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高級ジェラートや養殖エビ 境町に新特産生産施設 完成祝い式典 雇用、経済活性化へ 茨城

完成を祝いテープカットする関係者=境町上小橋
完成を祝いテープカットする関係者=境町上小橋


高級ジェラートや養殖エビなどを茨城県境町の新しい特産品として開発・生産する施設が完成し、27日に同町上小橋の現地で落成式が開かれた。ふるさと納税の返礼品に加えて人気商品に成長させ、地元の雇用や経済を活性化したい考えだ。

同町はふるさと納税に力を入れ、ここ数年で地場産品の研究開発施設やウナギの加工・物流施設を続々と建設した。新施設はそれらに隣接し、約850平方メートルの敷地に研究開発棟やエビの養殖棟を設置した。出来たての味を再現できるという特殊な冷凍設備や品質管理室も設けた。

総事業費は約4億4007万円。約7割に当たる約3億2521万円は国の交付金などを活用する。さかいまちづくり公社が指定管理者で運営し、施設の使用料を町に払う。

エビの養殖棟には施設内で水を循環させる「閉鎖循環式」の小型の陸上養殖設備を5棟設置した。当面は和食店や総菜向けを想定し、5月ごろにバナメイエビの養殖を始める。このほかサンゴの養殖にも取り組み、将来は淡水魚にも手を広げる方針という。

ジェラートは都内の有名スイーツ店のシェフパティシエで洋菓子の世界大会で優勝経験もある大塚陽介さんが監修する。干し芋など地元の農産物を使った商品を生産する。4月以降、ふるさと納税の返礼品に加え、29日から道の駅さかいでも取り扱う。

同公社の野口富太郎社長は「安全や安心に気を配りながら、地元産品を広めていきたい」と強調。橋本正裕町長は「高価格帯の商品をつくることで、地元の雇用やブランド価値を高めたい」と話した。



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