次の記事:【更新】ごみ収集車のホッパーに挟まれる 清掃会社の74歳女性死亡 茨城・水戸 

危険運転致死 厳格化を 茨城・常総事故遺族ら 被害者の会が要望書

記者会見で超過速度の数値化などを訴える高速暴走・危険運転被害者の会=東京都千代田区霞が関
記者会見で超過速度の数値化などを訴える高速暴走・危険運転被害者の会=東京都千代田区霞が関


法制審議会の部会で自動車運転処罰法の危険運転致死罪の見直し議論が始まるのを前に、「高速暴走・危険運転被害者の会」(長文恵・佐々木多恵子共同代表)が28日、法務省に要望書を提出した。幅広い厳格な処罰が実現できるよう現行規定を残したままで、超過速度の数値化など新規定を盛り込むよう求めた。2023年5月に茨城県常総市のトレーラー横転事故で娘=当時(21)=を亡くした両親が記者会見し、「事故から2年がたっても(容疑者が)同罪で起訴されず不安。同じような思いを持つ遺族の負担を減らしたい」と話した。

同罪は、飲酒運転や速度超過、赤信号無視などのケースを、重大な死傷事故を引き起こす危険が高い「危険運転行為」として規定しているが、具体的な数値の定めはない。人を死亡させた場合は1年以上20年以下、負傷させた場合は15年以下の懲役刑を科すと定められている。一方、過失運転致死傷罪は7年以下の懲役刑などとなっている。

被害者の会は、同法が規定する超過速度の基準が曖昧であるとして、法務省に要望書を提出した。明確化されていない基準により、検察庁・裁判所によって判断が異なると主張。現行法の規定に新たに追加して、数値基準を設け、明文化することなどを求めた。例えば、法定制限速度を一般道で2倍超過した場合が危険運転とみなすことなどを挙げた。

この日、同会は都内で記者会見を開いた。同会の高橋正人弁護士は「(数値基準だけでは)たったの時速1キロを下回っただけでも危険運転致死罪にならなくなる」とし、道路環境や天候に合わせて判断するよう注文を付けた。常総のトレーラー横転事故では、大型トレーラーが法定速度を20キロ超過して走行。摩耗したタイヤで対向車線に進路を逸脱させたという。車の性能も含め、具体的な事案に応ずるよう求めた。

同事故で娘を亡くした父、星伸一さん(57)は「(容疑者が)長い間、起訴されず不安。われわれのような被害者(と遺族)を生み出さないようにしてほしい」と胸中を明かした。母、ひろみさん(57)は「2年間、毎日お墓参りし(娘の)写真を見るたび、つらい思いをしている。絶対に危険運転行為と扱ったままで認めてほしい」と強調した。



最近の記事

茨城の求人情報

https://cpt.geniee.jp/hb/v1/207318/39/instbody.min.js"