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行方に歴史資料館開館 大塲家の貴重な資料多数 茨城

「行方大塲家歴史資料館」の展示を見る関係者=行方市玉造甲
「行方大塲家歴史資料館」の展示を見る関係者=行方市玉造甲


歴代の水戸藩主が宿泊した名家・大塲家の貴重な歴史的資料を数多く紹介する「行方大塲家歴史資料館」が29日、茨城県行方市玉造甲の大山守大塲家郷士屋敷(県指定有形文化財)の隣接地にオープンした。初日は鈴木周也市長、小泉晋弥県天心記念五浦美術館長ら約70人が出席し、オープニングセレモニーが開かれた。

大場家は代々、水戸藩の藩有林を管理する「大山守」を務め、勧農、税の徴収、治安など広域にわたる藩行政に携わってきた。同館は初代藩主・徳川頼房を筆頭に、2代・光圀や9代・斉昭など歴代藩主ごとに水戸藩の歴史をたどり、時代の特徴を解説する。

展示室には6代・治保から拝領した「赤楽茶碗」のほか、斉昭から大塲政信に充てた任命書「郷士列達書」、斉昭の八男・八郎麻呂が鹿島・香取神宮へ行く際に大塲家へ宿泊した時の「旅館留」などが並ぶ。

大山守大塲家保存協会の大場憲正代表理事は「歴史的資料を管理・保存し、公開していくという17代目・正二氏の思いをつないで開館にこぎ着けた」と説明し「地域の人たちが、この場所の歴史を知るきっかけになれば」と期待する。

春季開館日は3月30日、4月1、3、5、6、8、10日。午前10時~午後4時。入館料200円。秋にも開館を予定しており、展示内容は変更となる見込み。

開館記念の催しとして同日、茨城地方史研究会の久信田喜一会長が玉造公民館(同市玉造乙)で「大塲家の歴史」をテーマに講演した。



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