南海トラフ政府新想定 茨城県内死者半減、津波最大6メートル
南海トラフ巨大地震が発生した場合、最大で29万8000人が死亡するとの新たな被害想定を31日、政府の作業部会が発表した。茨城県内では津波による死者が最大で約10人となり、前回2012年の約20人から半減した。津波は最大で6メートルが神栖市に到来し、県内全体では30センチ以上の深さで浸水する面積が6.6平方キロメートルに及ぶとした。
最大の震度5弱と想定されたのはいずれも県南西地域で、土浦▽古河▽石岡▽結城▽龍ケ崎▽下妻▽常総▽取手▽牛久▽つくば▽守谷▽筑西▽坂東▽稲敷▽かすみがうら▽桜川▽つくばみらい▽美浦▽阿見▽河内▽八千代▽五霞▽境▽利根-の24市町村。ほかの20市町村は震度4だった。
津波の高さは神栖市の6メートルのほか、日立、ひたちなか、鹿嶋、鉾田、大洗の5市町で最大4メートル。高萩、北茨城、東海の3市村で最大3メートルと想定した。
避難者数は最大で地震翌日に約700人、1週間後に約400人、1カ月後に200人と想定。断水は被災直後に約2500人、翌日に2200人に及び、下水道は直後で300人に影響が出るとした。
県は13年度から、津波対策として防潮堤整備を進め、最大4.2メートルの「レベル1」津波に対応した総延長53キロの防潮堤が昨年6月に完成。沿岸市町村もハザードマップや避難の案内標識整備、避難訓練などを行っている。