日鉄鹿島高炉休止で市民 「影響少ない」「心配これから」 茨城
日本製鉄東日本製鉄所鹿島地区の二つある高炉のうち1基が31日午前0時51分、休止した。立地する茨城県鹿嶋、神栖両市の市民らからは「当初休止が発表された時点よりは、今のところ影響は少ない」との声が聞こえる一方で、「心配はこれから」と不安視する声も挙がった。
高炉休止に伴い、製鉄所で働く鹿嶋市在住の男性社員(51)は同地区内の別部署に異動するという。別部署での勤務に不安はあるものの、「休止発表の時は、約2900人いる社員が半分になってしまうのではないかと心配したが、実際、今の製鉄所内はそんなに暗い雰囲気はない。むしろベースアップもあり、新しい製鉄所として頑張ろうという雰囲気だ」と説明した。
鹿嶋市幹部の一人は「日本製鉄がなるべく地域経済に影響を与えないように努力している」と評価した。ただ、今後の跡地利用を含めて将来の展望がまだ見えてこないことに触れ、「早くより具体的な将来像が見えてくるといい」と願った。
両市の商工関係者からは心配する声が多く聞かれた。
鹿嶋市内で飲食店を経営する男性(42)は「君津(千葉)への異動は80人としているが、来年以降、また異動する人が増えるのではないか」と渋い表情。鹿嶋、神栖の両市で不動産会社を経営する女性(61)は「リストラはしないでほしい」と求めた。鹿嶋市内で飲食店を営む男性(35)は「県や市には最小限になるように対応してほしい」と要望した。