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茨城県内企業入社式 「若い力で新たな歴史を」 経営トップがエール

常陽銀行の入行式で新入行員を前に訓話する秋野哲也頭取=水戸市宮町
常陽銀行の入行式で新入行員を前に訓話する秋野哲也頭取=水戸市宮町
ケーズホールディングスの入社式で答辞を述べる村治岳さん=水戸市城南
ケーズホールディングスの入社式で答辞を述べる村治岳さん=水戸市城南
辞令交付される首都圏新都市鉄道の新入社員(右)=守谷市中央
辞令交付される首都圏新都市鉄道の新入社員(右)=守谷市中央


茨城県内の企業や金融機関で1日、入社式・入行式が開かれた。物価高騰が続く中、積極的な賃上げなどで経済の好循環を目指す各社の経営トップは「若い力で新たな歴史を刻み込んで」とエールを送り、未来を担う新入社員に期待を込めた。

今年創立90周年を迎える常陽銀行(同県水戸市)は、直近5年で最多となる新入行員143人を迎えた。入行式は水戸市内のホテルで開かれ、秋野哲也頭取は「皆さんは新たな時代を築き上げていく輝かしい未来の担い手。若い力で新たな歴史を刻み込んでほしい」と訓示を述べた。

新入行員を代表し、長洲智也さん(22)は「歴史の重さを胸に刻み、失敗を恐れず積極果敢に臨んでいく」。緑川実花さん(同)は「お客さまから信頼されるよう、優しさ、笑顔、心配りを忘れず努力したい」と答辞を述べた。

筑波銀行(同県土浦市)は73人が入行。生田雅彦頭取は「つながりを大切にし、学び続け、誠実を意識して、一日も早く地域から必要とされる銀行員となることを期待する」と述べた。

新入行員の豊崎純怜さん(同)は「地域経済の発展に貢献できる行員に成長したい」、関口瑠晟さん(23)は「人間性を磨き地域に信頼される行員になりたい」と目標を語った。

食品スーパーのカスミ(同県つくば市)の入社式は85人が出席した。塚田英明社長は「時代のスピードは速い。だからこそ、若い力が必要。仕事を通じて夢を感じ、心の支えを見つけて」とエールを送った。

新入社員の関谷莉奈さん(24)は「地域に愛され、信頼される企業であり続けるため、成長していく」と謝辞。坂庭蓮哉さん(22)は「お客さまに安心と喜びを届けるため、細やかな気配りと丁寧な対応を心がける」と宣誓した。

家電量販大手のケーズホールディングス(水戸市)の吉原祐二社長は、グループ会社2社との合同入社式で、新入社員32人に「お客さまから感謝される従業員を目指して」と強調した。

新入社員代表の村治岳さん(23)は「従業員同士で手を取り合いながら、経営理念にある『人の和・輪』を広げ、社会貢献につなげたい」と意気込みを示した。

つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道(東京)は守谷駅で新入社員19人が入社式に臨んだ。渡辺良社長は8月で開業20年を迎えることに触れ、「沿線自治体や企業、大学、研究機関、地域の関係団体、住民の皆さまとつながり、地域の新たな創造が求められている」と語った。

新入社員の荻原優哉さん(22)は「さらなる飛躍の礎となるよう高い意識と向上心を持ち、職務にまい進したい」と誓った。

県信用組合(水戸市)の渡辺武理事長は79人の新入職員を前に「親身になって対応し、何を必要とされているのかを察知、提案できる職員にいち早くなれるよう心がけて」と期待した。



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