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自動車研跡地を複合開発 集合住宅や教育施設 茨城・つくば

大和ハウス工業が手掛ける「(仮称)つくば学園南プロジェクト」の敷地北側のイメージパース(同社提供)
大和ハウス工業が手掛ける「(仮称)つくば学園南プロジェクト」の敷地北側のイメージパース(同社提供)
大和ハウス工業の「(仮称)つくば学園南プロジェクト」の建設地=つくば市学園南
大和ハウス工業の「(仮称)つくば学園南プロジェクト」の建設地=つくば市学園南


茨城県つくば市学園南2丁目の未利用地約15.5ヘクタールに教育施設や分譲マンションを造成する、大和ハウス工業の「(仮称)つくば学園南プロジェクト」の安全祈願祭が2日、現地で開かれた。つくばエクスプレス(TX)研究学園駅からほど近い地区で、同市稲荷前の茗渓学園中学・高校が2029年4月の開校を目指して移転する。マンションは市内最大戸数の602戸を設け、27年7月の完成を予定する。同社のまちづくり事業の中でも最大規模の複合開発プロジェクトという。


未利用地は研究学園駅の南に位置し、広さは東京ドーム約3.3個分。以前は日本自動車研究所の走行試験コースの敷地で、同社が23年12月に取得した。

総事業費は約650億円。土地の北側半分に、茗渓学園の校舎、地上15階建ての分譲マンション、食品スーパーのカスミ(つくば市)や学習塾などの商業施設、約3000平方メートルの広場などを整備する。

造成工事は1月に始まっており、マンションは今年6月、茗渓学園の校舎は来年夏ごろに着工する見込み。商業施設の完成は28年を予定する。土地の南側は事業施設用地として今後、企業誘致を図る。

プロジェクト完了後は市が取り組む「スーパーサイエンスシティ構想」に沿い、ロボティクスなど最先端技術の実証実験を行う場としても利用される見通し。

安全祈願祭に出席した大和ハウス工業の村田誉之副社長は「研究学園都市にふさわしいまちづくりの実現に向け、当社が培ってきた住まいや暮らしのノウハウを生かしていきたい」と述べた。

■茗渓学園が移転 駅の近さ決め手

茗渓学園は4年後の創立50周年に合わせて移転する。校舎や屋内運動場、人工芝のグラウンド、完全個室の学生寮などを建てる計画。安全祈願祭に参加した宮崎淳校長は2日、「駅からの近さで決断した。現在の校舎は築46年で、建て替えを考えなくてはいけない時期だった」と、移転の理由について説明した。駅につながる専用通学路の整備も検討されており、実現すれば研究学園駅から徒歩約4分で学校に着くという。

現在、在校生の約5割がつくば市内から通学しているが、「つくばエクスプレス沿線はものすごい勢いで子どもの数が増えている」と指摘し、移転後の千葉や埼玉からのアクセスの向上に期待感を示した。



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