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《リポート2025》「過大」解消へバス通学 守谷・黒内小が選択制度 児童の一部、周辺2校分散 茨城

スクールバス通学の説明を聞く保護者=3月9日、守谷市百合ケ丘
スクールバス通学の説明を聞く保護者=3月9日、守谷市百合ケ丘
1月に実施したスクールバスの試乗会(守谷市教委提供)
1月に実施したスクールバスの試乗会(守谷市教委提供)


1200人を超える児童が在籍する茨城県守谷市立黒内小(同市百合ケ丘)の適正規模対策で、市教育委員会は新学期から一部学区の入学生がスクールバスで周辺2校に通学できる選択制度を始める。児童を分散させ、適正規模に戻るまで10年程度は続ける見通しだ。保護者からは不測の時の連絡体制など不安の声も上がるが、市教委は今後も一定数を確保するため、何とか軌道に乗せたい考えだ。

▽不安

3月上旬の休日、同小体育館にバス通学を選んだ新1年生の家族など約40世帯が集まった。通学に当たって導入する専用システムなどを市教委と業者が説明した。システムで保護者はスマートフォンから子どもの乗降時間などを確認したり、欠席を登録したりする。

「学校の負担が増えないか」「人員体制は整っているのか」「欠席登録が間に合わない時の連絡手段は」

4月10日から本格的に始まるバス通学を前に、説明会では保護者から不測の事態が生じた際の連絡体制に指摘が出た。1、2年生の兄弟がいる40代女性は「伸び伸び過ごしてほしい」とバス通学を選んだ。「やってみないと分からないが、連絡手段などうまくいくのか疑問点はある」と話す。

保護者の不安に対し、市教委は「管理職や担任と連携して万全の体制を敷いている」と不安の払拭に努める。これまでバスの試乗会を実施するなど準備を進めてきた。

▽目標

つくばエクスプレス(TX)守谷駅近くの同小では沿線開発に伴う人口増で児童が急増。昨年5月時点で1268人に上り、学級数は通常学級37と特別支援11の計48クラスで、文部科学省の定める通常学級31以上の「過大規模校」に当たる。市教委の推計では26年度に1318人のピークを迎える。

市教委は過大規模状態を解消するため、分譲住宅やマンション建設で人口が増える「松並青葉」地区を対象に25年度の入学生以降、周辺の郷州、御所ケ丘の2校にスクールバス通学する選択制度を始める。学級数が減る60人を毎年の目標として、新入生にバス通学を選んでもらい、適正規模に戻るまで10~15年程度は続ける見通しという。1年目は新入生37人や在校生を含め計60人が選択し、ぎりぎりで目標をクリア。学級数は一つ減った。

滑り出しが良ければ保護者の評価も高まり、2年目以降もバス通学を選ぶ一定数の児童が見込める。市教委は「子どもたちには安心してバスを使ってほしい。運行開始後に課題が出た場合はその都度、保護者と連携して運用していきたい」と、本番に臨む構えだ。



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