希望胸に入学式 新たな学び舎で一歩 筑波技術大、日本国際学園大 茨城・つくば


茨城県内の複数の大学で4日、入学式が開かれた。新入生はそれぞれの希望を胸に、新しい学びやで取り組む学業、スポーツ、文化活動などに向けて、一歩を踏み出した。
■筑波技術大 新学部が始動
視覚や聴覚に障害のある人が学ぶ国内唯一の国立大、筑波技術大の入学式が4日、茨城県つくば市天久保の天久保キャンパスで開かれ、大学院生11人を含む76人が新生活をスタートさせた。障害者の支援環境を整える方法などを学ぶ新学部「共生社会創成学部」には13人が入学した。
式辞で、石原保志学長は「予習や復習、試験勉強と厳しさを感じるかもしれないが、学ぶことを最優先に」とアドバイス。「在学中の経験は将来の生き方の基盤になる。学内外の活動に積極的に参加してほしい」と激励した。
共生社会創成学部は、今月開設された新しい学部。同学部に入学した視覚障害のある澤田将碁さん(18)は「将来は自治体で福祉政策に関わるか、企業で障害者支援ツールを開発したい。そのために、この大学でしっかり学びたい」と力強く話した。
聴覚障害のある小室優樹さん(18)は、充実した支援体制から同大への進学を希望したといい、「寮生活に不安を感じるが、早く生活に慣れ、プログラマーになるための資格取得に向けて勉強したい」と意気込みを見せた。
■日本国際学園大 「多くのことに挑戦」
日本国際学園大(つくば市吾妻)の入学式が4日、同所のつくばキャンパスで開かれた。新入生87人が引き締まった顔つきで式典に臨んだ。
同大は昨年4月に筑波学院大から名称を変更。経営情報学部ビジネスデザイン学科の1学部1学科制。同大によると、新入生87人のうち44人が中国やスリランカなど外国籍の学生という。
式辞で橋本綱夫学長は「一人一人の考えやアイデアが、教職員を含むみんなの学びにつながる。一緒に学んでいきましょう」と述べた。新入生を代表し、茂木翔汰さん(18)は「多くのことに挑戦し、社会に貢献できる人間に成長したい」と宣誓した。
今春開設した仙台キャンパス(宮城県仙台市)の入学式は1日に開かれ、36人が入学した。