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布川事件 再審無罪公示 14年近く手続き失念 水戸地裁 茨城

水戸地裁=水戸市大町1丁目
水戸地裁=水戸市大町1丁目


1967年に茨城県利根町布川で男性が殺害された「布川事件」を巡り、2011年に水戸地裁土浦支部で確定した桜井昌司さん(23年に76歳で死去)と杉山卓男さん(15年に69歳で死去)の再審無罪判決が官報や新聞に掲載されていなかった問題で、同判決が7日付の官報で公示された。判決の言い渡しから14年近く経過後の掲載となった。

2人は1967年に利根町布川で男性を殺害したとして強盗殺人罪に問われ、78年に無期懲役が確定したが、自白の信用性に疑問があるとして再審が認められ、2011年5月、同支部の再審公判でいずれも無罪となった。確定は同年6月。

刑訴法453条は裁判所が再審無罪を言い渡した場合、官報の出版元と新聞社に依頼し、判決を紙面に掲載して公示しなければならないと定める。24年11月、一般の人から同支部に「(再審結果の公告が)新聞に載っているか確認したい」と連絡があり、公示漏れが判明。同地裁は3月28日、職員が手続きを失念し、同地裁全体でも見落としたと発表していた。



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