40代男性2人はしか感染 関連の渡航歴なし 茨城

茨城県は8日、中央保健所管内の医療機関2カ所から、県内在住の40代男性2人がはしかに感染したと報告があったと発表した。命に別状はない。現在、2人の行動歴や関連性を調査中で、共に発症に関連する渡航歴はないという。1人は発症中に同県桜川市のドラッグストアを利用しており、特定日時の他利用者に、症状が出た際の保健所への連絡を呼びかけている。
県感染症対策室によると、1人目の男性は3月31日に発熱、翌4月1日に発疹の症状が出た。6日に医療機関を受診し、はしかと診断。7日に県衛生研究所で検査の結果、陽性が確定した。現在も入院している。
2人目の男性は3日に悪寒があり、4日に発熱。6日に発疹の症状が出た。7日に医療機関を受診、同研究所の検査で陽性が確定した。自宅で療養中という。
このうち1人目の男性は、4月3日の正午前後、桜川市友部のドラッグストア「トライウェル桜川店」を利用。同対策室は、同じ日時に店舗を出入りした不特定多数の人に感染の可能性があるとし、利用から10日前後経過して発熱や発疹などはしかが疑われる症状が出た場合、最寄りの保健所に電話連絡するよう呼びかけている。
茨城県の今年の発症者は計3人となり、過去10年で2019年の17人に次ぐ規模。2月には、パキスタンに渡航歴のある10代未満の男児が発症した。