「ぷるんぷるん」に園児笑顔 蒟蒻神社で春季例祭 茨城・大子

茨城県大子町大子の蒟蒻(こんにゃく)神社で、春季例祭が行われ、奉納神事の後、境内に集まった参拝者にこんにゃくのおでんが振る舞われた。
同神社は地元や全国のこんにゃく生産関係者などの寄付で十二所神社の奥に建立され、江戸時代に粉こんにゃくの製法を考案した同県常陸大宮市諸沢出身の中島藤右衛門を祭っている。藤右衛門の命日に合わせて毎年、生産関係者などが集まって産業の振興と繁栄を祈願している。今年は11日に春季例祭があり、前日からしょうゆと昆布だしで煮込んだおでんを1500本用意して、無料で配布した。
県大子蒟蒻原料協同組合の松浦幹夫理事長は「こんにゃくのおいしさを味わってもらいたい。こんにゃくの神様に感謝したい」と話した。
近くの町立大子幼稚園(仲野貴代恵園長)の3~5歳の園児たちも訪れ、参拝した後、十二所神社の境内に場所を移し、皆でおでんを頬張った。「熱々でおいしい」「やわらかでぷるんぷるんしている」などと元気な声が響いた。