茨城空港-清州 5月15日から運行 韓国定期便5年ぶり

茨城県は11日、茨城空港(同県小美玉市)と韓国・清州(チョンジュ)を結ぶ定期便の運航が5月15日に始まると発表した。定期便の実現により、県内ゴルフ利用を中心としたインバウンド(訪日客)の観光需要がさらに拡大することが期待される。韓国定期便の就航は、2019年9月まで運航していたイースター航空(同国)仁川(インチョン)(ソウル)便以来、5年8カ月ぶり。大井川和彦知事が定例会見で明らかにした。
運航するのは、韓国の格安航空会社(LCC)のエアロK。旅客機はA320型機で全席エコノミーの180席。火、木、土曜の週3便が運航する。いずれも午後2時に清州を出発し、同4時5分に茨城着。その後、茨城を同5時に出て、同7時半に清州に着く。
清州便は、同社が昨年12月3日~3月4日まで連続チャーター便を運航したのが契機だった。この間、県と同社が韓国内でプロモーションを強め、ゴルフ利用を中心に訪日客を取り込むなどしたため搭乗率も高く、好評だった。このため同社は再び連続チャーター便を今月19日~5月13日まで運航することを決定。以降は定期便として運航することにした。
清州便を巡っては、同社の姜秉浩(カンビョンホ)最高経営責任者(CEO)が2月に同県大洗町を訪れた際、ソウル便と合わせて5月から定期便化を検討していると報道陣に明らかにしていた。
会見で説明した大井川知事は「非常にうれしい。定期便化を契機に韓国との交流がさらに拡大するよう、引き続き取り組む」と述べ、韓国訪日客のゴルフ利用に加えて県内を周遊してもらうルート策定にも意欲を示した。
一方で県内では清州へのなじみが薄いとして「旅行会社などと提携しながら県内でのプロモーションを進めたい」とし、韓国への旅行客増も目指すと強調した。ソウル便の定期便化については「(同社の)内部で検討していると聞いている」とし、就航実現へ期待感を示した。
茨城空港の国際線定期便は、台湾・台北と中国・上海に清州便が加わって3路線となる。