飲酒運転撲滅へ一斉取り締まり 茨城県警 境では合同検問も

春の全国交通安全運動(6~15日)に合わせ、茨城県警は11日夜から12日にかけて県内各地の繁華街周辺や幹線道路で、飲酒運転など悪質な交通違反の取り締まりを一斉実施した。県内27署管内全てで検問し、県警境署は千葉県警野田署とともに、両県境の境大橋付近で合同検問を行った。
合同検問は両県内でそれぞれ実施。茨城県側は境町内の「道の駅さかい」前で11日午後9時ごろから約1時間行い、境署員が千葉県側に向かう車両に停止を求め、飲酒の有無を確認した。町職員はチラシなどの啓発品を配り、飲酒運転の撲滅と安全運転を訴えた。
このほか、茨城県石岡市内では同日夜、県警石岡署と県警交通指導課、交通機動隊の警察官が検問を実施。誘導棒型のアルコール検知器で運転手の呼気を1人ずつチェックしていた。
茨城県警によると、昨年は県内で飲酒絡みの人身事故が77件発生し5人死亡。発生件数は減少傾向だが、今年も2月末時点で事故は9件起き、2人死亡している。
飲酒運転について、和田健夫境署長は「死亡事故に直結する悪質な運転。撲滅へ県を越えて協力していく」と話した。交通指導課は「根絶に向け、今後も取り締まりを強化する」としている。