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東京芸大 収蔵棟を公開 明治から卒業作品保管 毎週火曜にガイドツアー 取手キャンパス 茨城

一般公開される「魅せる収蔵庫」=取手市小文間
一般公開される「魅せる収蔵庫」=取手市小文間


東京芸術大の取手キャンパス(茨城県取手市小文間)で卒業制作などを保管する収蔵棟が一般公開される。同大の教員などが解説するガイドツアーが毎週火曜に企画され、15日に始まる。

同大は創立初期の明治時代から卒業制作の優秀作を大学が買い上げ、同所の芸大美術館取手館で収蔵してきた。1994年の開館から30年が経過して手狭になり、昨年3月に新しい収蔵棟が完成した。取手館と2階渡り廊下でつないだ。両施設で約1万3000点を保管し、このうち卒業・修了作品は明治から現在まで約8000点に上る。

収蔵棟は地上3階建て。2階の一室は「魅せる収蔵庫」として公開展示を前提とした設計になっている。作品約40点を展示し、日本画や油彩画、彫刻、映像、先端芸術など多彩な分野の作品が並び、明治期の学生が描いた自画像も展示した。1887年の創立以来138年の同大の歴史が凝縮された形だ。部屋の両側には小窓越しに収蔵品も見られる構造になっている。

所蔵作品の公開と活用策として、同大は15日から毎週火曜、教員などによる無料ガイドツアーを実施する。ツアーは1日2回で45分。取手館では教員などの作品が壁や床、扉など至る所に組み込まれた「ウォールミュージアム」を楽しみ、魅せる収蔵庫では作品を鑑賞できる。収蔵庫は年1回程度、入れ替える予定だ。

大学美術館の大内伸輔特任准教授は「地域の方に作品を見てもらい、アートに触れてほしい。収蔵庫に入れるという、他ではできない体験を楽しんでほしい」と話す。

ガイドツアーは大学美術館ホームページから予約する。午後1時、同3時の2部制。



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