茨城・筑西市長選 3新人争い 人口減対策舌戦

茨城県筑西市長選は13日告示され、いずれも無所属の新人で、前市議の稲川新二氏(58)と前県議の設楽詠美子氏(49)、前市議の小島信一氏(68)が立候補を届け出た。今期限りで退任する須藤茂市長(73)の後任を巡り、新人3氏が人口減少対策などで舌戦を繰り広げる。
稲川氏は午前10時に同市玉戸のダイヤモンドホールで出陣式。田所嘉徳衆院議員や上月良祐、加藤明良両参院議員、須藤市長、県議、市議を前に、若者流出など課題と向き合うとし「市のために身を粉にして働きたい」と決意を述べた。
設楽氏は同10時に同市新治のスーパー前で第一声。「健康を軸とした、幸せを一人一人が実感できる筑西市をつくっていきたい」と、医療や教育充実などを訴えた。午後に出陣式を開き、堂込麻紀子参院議員や県議、市議らが駆け付けた。
小島氏は午前10時に同市野殿の県県西生涯学習センター前で出陣式。市議らが見守る中、「若者の働く場所、住む場所、楽しむ場所、子育て支援の強化が必要」と呼びかけるとともに、「高齢者の足」確保に注力していく考えを示した。
市議補選(欠員2)も同日告示され、新人2人と元職1人が立候補を届け出た。
投票は20日午前7時から午後6時まで市内47カ所で行われ、午後8時から同市丙の市役所で即日開票される。有権者は8万3108人(12日現在)。
■筑西市長選立候補者(届け出順)
稲川新二(いながわしんじ) 58 無新
【略歴】稲芝代表取締役社長、自民党協和支部顧問[元]市議当選4回。市議会議長。下館一高卒。新治
【公約】県西部メディカルセンターの医療体制充実、成長産業の企業誘致、幼児期からの英語教育推進など
設楽詠美子(しだらえみこ) 49 無新
【略歴】歯科医師[元]県議当選4回、立憲民主党県連幹事長。川崎医大助教。鶴見大歯学部卒。二木成
【公約】医療系大学の誘致、市民の健康づくりに向けた健診センター活用、給付型奨学金制度の創設など
小島信一(おじましんいち) 68 無新
【略歴】小島行政書士事務所長、大信商事代表取締役社長[元]市議当選4回。早稲田大理工学部卒。下野殿
【公約】出産・子育て支援の強化、工業団地・商業団地の新設、若者向けのニュータウン建設など
年齢は投票日現在。略歴は、現職、元経歴、学歴、現住所
【筑西市議補選立候補者】(欠員2、届け出順)
石嶋巌 71 農業 共元
風見章 57 会社役員 無新
水井信雄 60 代表社員 無新