豊作願い「花合わせ」 筑西のナシ農家、手作業で授粉 茨城

ナシの産地で知られる茨城県筑西市で、生産農家が花に手作業で授粉させる「花合わせ」が最盛期を迎えた。満開となった純白の花の下、生産者は豊作を願いながら作業に汗を流している。
ナシ生産を約50年続ける、JA北つくば梨選果場部会長の同市関本下、金沢正利さん(67)は、約1ヘクタールの畑で豊水や幸水など4品種を栽培。妻の弘美さん(63)と共に、あらかじめ採取しておいた花粉を、専用の機械を使って丁寧にめしべに付けていた。
金沢さんは「ひょうなどの自然災害がなく、無事に収穫期を迎えられたら」と話していた。作業は今週いっぱい行われ、収穫は7月末から始まる見込み。