優先交渉権者を決定 茨城県教委 旧白浜少年自然の家売却

茨城県教育委員会は15日、民間などへの売却を目指していた旧県立白浜少年自然の家の管理棟や宿泊棟などを含む土地と施設について、なめがたスマートビレッジ(同県行方市)を代表企業とするグループ6社を優先交渉権者に決定したと発表した。新施設は鹿島アントラーズと連携したスポーツ合宿や、農業を絡めた宿泊事業などを展開する予定。
優先交渉権者は同社ほか、KX▽なめがたしろはとファーム▽Double Score▽TNプロデュース▽システムデザイン-の計6社。
県教委によると、グループ企業は、なめがたファーマーズヴィレッジとの連携や北浦を望むサウナスパ、地域資源を活用した食と美の発信など幅広い事業を提案。災害時には避難所として機能させるという。2027年度開業を目指す。
県教委はプロポーザル審査で、同少年自然の家の土地や施設を二つに分けて公募。新施設となるのは同市白浜にある管理棟や宿泊棟などが含まれる物件(敷地約5万平方メートル)。県側が設定した最低売却価格の1750万円と同額の提案価格だった。野外炊飯場などを含むもう一方の物件(敷地約7万平方メートル)は、再度公募するかも含めて検討中としている。