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透明な卵産むサメ 国内初公開 心臓、鼓動打つ様子も 茨城県大洗水族館

サメの幼魚が鼓動を打つ様子が観察できる=大洗町磯浜町
サメの幼魚が鼓動を打つ様子が観察できる=大洗町磯浜町


透明な卵を産むサメ「サラワクスウェルシャーク」が、茨城県大洗町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館で国内で初めて公開されている。ガラス細工のような卵の中で、幼魚は日々成長し、心臓が鼓動を打つ様子も見ることができる。

同館によると、サラワクスウェルシャークは西部太平洋からインド洋の水深100~150メートルに生息。成魚は体長40センチほどの大きさで、危険が迫ると海水を飲み、おなかを膨らませて身を守る。

透明な卵を産むのが最大の特徴だ。サメの卵は茶色など透けていないものが多く、透明な卵は同種のみ。サンゴなどの背景に溶け込み、外敵が見つけにくくするためと考えられている。

展示されている卵の中の幼魚は養分となる卵黄を吸収して大きくなり、殻を破りそうな勢いでビクビクと動いている。国内では孵化(ふか)や飼育のノウハウがなく、同館は同種に近いナヌカザメを参考に育てていくという。

いずれも千葉県柏市の会社員、市川卓さん(29)と山崎花音さん(26)は「(幼魚の)おなかが丸くてかわいい。こんな状態を見られるのは貴重」と笑顔を見せた。



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