「一番星」田植え開始 春風にそよぐ 茨城・潮来

茨城県潮来市上戸の水田で18日、極早生(わせ)水稲品種「一番星」の田植えが始まり、規則正しく植えられた苗が陽光に照らされながら春風にそよいだ。順調に生育すれば8月5~6日ごろに収穫できる見込み。
一番星は、県が「あきたこまち」より早い時期に収穫できる品種を目指して研究開発したオリジナル品種で、もちもちした食感と冷めてもおいしいのが特長。同市では10年ほど前から市大規模稲作研究会(坂本孝史会長、35人)が生産に取り組む。市内の栽培面積は計69.5ヘクタールで、一部は農薬や化学肥料の窒素成分量を抑えた特別栽培米として育てられている。
この日、作業を行った会員の内野幸夫さん(74)は一番星をはじめ、あきたこまち、コシヒカリを計70ヘクタール手がけており「潮来は水が良く、コメ作りには適した地域。水管理に気を付けながら大切に育てていきたい」と話した。