結城で迫力ライブ 寺社など会場 20日まで 茨城

街中の神社仏閣や結城紬(つむぎ)問屋などがライブ会場となる音楽祭「結いのおと」(MUSUBITO、TMO結城共催)が19日、茨城県結城市結城の健田(たけだ)須賀神社などで始まった。市内外から大勢の音楽ファンが訪れ、ロックやヒップホップなど幅広いジャンルの音楽を楽しんだ。最終日となる20日も開く。
音楽祭は神社仏閣などを活用し、音楽を通して地域活性化へつなげるのが目的。2014年から始まり12回目。
初日は市内6カ所に19組が出演。同神社は、歌手の進藤雨日(ふるひ)さんが登場。深みのある歌声を披露し、観衆を魅了した。孝顕(こうけん)寺(同)には、3人組ユニット「幽体コミュニケーションズ」が出演。観衆は美しいハーモニーに聴き入った。
ライブに訪れた福島県郡山市の海老名里花さん(45)は「お寺で音楽を聴くことはなかなかない。音楽が街中に溶け込んでいるところが魅力的」と話した。結いのおとの発起人で、結城商工会議所に勤める野口純一さん(46)は「イベントを通して外部から人を呼ぶ流れをつくり、地域活性化に向けた土台づくりをしていきたい」と語った。
最終日は14組が出演。街中を3キロ走る「結いのおとラン」も実施する。