茨城県内で夏日 下妻29.7度 3地点、気温4月最高

茨城県内は19日、移動性高気圧に覆われて南から暖かい風が流れ込んだ影響で気温が上昇し、6月上旬から7月下旬並みの汗ばむ陽気となった。見頃を迎えた同県常陸大宮市のシバザクラの名所では、日傘を差して観賞する人の姿が見られた。
水戸地方気象台によると、下妻市の29.7度をはじめ、古河市で29.5度、龍ケ崎市で29.3度、つくば市で29.1度を記録。このうち古河を除く3市で4月の観測史上最高となった。北茨城市を除く県内13地点が25度以上の夏日で、いずれも今年最高だった。
常陸大宮市小舟にある畑では、同所の内田達也さん、尚子さん夫妻が育てた11色の鮮やかなシバザクラが咲きそろい、陽気に誘われ多くの人が訪れた。同花は約20年前に植え始め、株分けしながら面積を増やし今では70アールになった。
日傘を差して観賞していた同県ひたちなか市勝田本町、米川珠萌(たまき)さん(37)は「想像したよりも暑く、対策した。きれいな景色に癒やされた」と話した。娘の茉結(まゆ)ちゃん(3)は「いろいろな色があってきれい。青いお花が好き」と笑顔を見せた。