東海第2施設内から銅線660キロ盗む 容疑で男逮捕 茨城県警ひたちなか署

日本原子力発電(原電)東海第2原発(茨城県東海村白方)敷地内のコンテナから銅線を盗んだとして、県警ひたちなか署は21日、窃盗の疑いで同県水戸市、建設作業員、男(25)を逮捕した。同署によると容疑を認めている。
逮捕容疑は、昨年11月22日から今年1月31日ごろまでの間に、同原発敷地内に設置されたコンテナから銅線約660キログラム(計約36万3千円相当)を盗んだ疑い。同署や県警捜査3課によると、現場周辺の鑑識活動や防犯カメラに映っていた不審車両の映像などから関与が浮上した。
原電によると、現場は立ち入り制限のない同社の敷地内で、銅線は廃棄予定のものだった。同社員が1月31日、コンテナ内に銅線がないのに気付き、警察に通報した。事件後は、監視カメラの増設や警備員の巡視回数を増やして警備を強化したとしている。
同原発を巡っては今月3日にも、敷地内の工事現場から銅線を盗んだとして別の土木作業員が逮捕された。