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茨城県、中国陝西省と友好覚書 パンダ誘致、経済交流推進

覚書を締結した趙剛省長(右)と大井川和彦知事=中国・陝西省(県提供)
覚書を締結した趙剛省長(右)と大井川和彦知事=中国・陝西省(県提供)


茨城県は21日、中国陝西(せんせい)省と友好関係の発展に関する覚書を結んだと発表した。大井川和彦知事が現地を訪れ、19日に同省政府と交わした。ジャイアントパンダの保護や経済など幅広い分野で交流を進め、10月に茨城県で開催予定の「日中友好交流会議」で正式な友好提携協定の締結を目指す。パンダ誘致を進める県は、関係を深めてさらなる誘致活動の推進を狙う。

大井川知事らは17~20日に同省を訪問し、19日に同省西安市のホテルで趙剛同省長と覚書に署名した。パンダの保護や経済貿易、科学技術、人文、青少年交流などの分野で交流、協力することを確認した。

その上で各分野の交流、協力の気運を高めるための具体的な道筋を整え、10月に同県日立市で開かれる日中の民間友好交流プラットフォーム・第18回日中友好交流会議で正式な友好提携協定締結を目指すとした。

覚書を交わした大井川知事は「パンダ誘致活動のみならず、経済や人的交流をさらに促進したい」、趙省長も「協力の規模、質、水準をさらに高め、中日関係の健全かつ安定的な発展を願う」とコメントした。

覚書締結に先立って、大井川知事は19日、パンダを含めた希少動物の保護・研究施設も視察。18日には同省経済団体の関係者と意見交換した。

県は2019年2月、かみね動物園(日立市)へのパンダ誘致方針を発表。県や日立市、日中友好協会などでつくる「いばらきパンダ誘致推進協議会」を設立するなどして機運醸成を図ってきた。同省との友好交流については、大井川知事が同11月に訪中した際に中国人民対外友好協会から提案を受け、24年7月に呉江浩駐日大使と懇談した際にも交流を確認していた。



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