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稲敷にイチゴ栽培施設完成 単独法人で国内最大級 11月から出荷 茨城

イチゴの大規模栽培施設を見学する関係者=稲敷市桑山
イチゴの大規模栽培施設を見学する関係者=稲敷市桑山


青果物の総合流通業、ファーマインド(東京)のグループ会社「ファーマ村いちご農園」(川島浩司代表)が、茨城県稲敷市内に整備していたイチゴの大規模栽培施設が完成し、18日にお披露目された。希少な「ロイヤルクイーン」など3品種を栽培し、11月から国内向けに出荷を始める。

完成したのは「ファーマ村いちご農園稲敷農園」。同市桑山の首都圏中央連絡自動車道(圏央道)稲敷東インターチェンジに隣接する。成田空港まで20分の距離にあり、同社は「国内輸送と輸出に適した立地」と説明する。

3月に栽培棟や育苗ハウスなど計約2.5ヘクタールが完成し、今月から育苗を開始。同社によると、今後第2期工事で約3ヘクタールを整備し、単独法人としては国内最大規模のイチゴ栽培施設になるという。

扱う品種は「ロイヤルクイーン」「みくのか」「かおりの」の3種類。初年度の収穫量は約160トンの計画。国内の流通に加え、東南アジア各国への輸出も見込んでいる。

施設内の空間を有効活用しようと、育苗棚を上下に動かす「リフティングシステム」を導入した。ハウスの上部から苗床をつり、ワイヤでてんびんのように動く仕組み。通常の栽培方法と比べ、苗の数を1.8~2倍に増やせるという。

竣工(しゅんこう)式には関係者ら約50人が出席し、筧信太郎市長は「イチゴの成長を楽しみにしている」と歓迎。川島代表は「稲敷市をイチゴの一大産地にするべく努力を重ねる」と述べた。



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