通学路の負傷事故半減 茨城県警 移動オービス設置回数増 24年 児童安全確保に効果
茨城県警が2020年に導入した持ち運び可能な速度違反取り締まり装置(移動式オービス)が効果を上げている。通学路や狭い道路での設置回数を年々増やし、24年の登下校中の小学生が負傷する交通事故は、前年から半減の8件と2年連続で減少した。県警は本年度、移動式オービスを2台から4台に拡大し、取り締まりを強化するとともに交通安全を促進する。
県警交通指導課と水戸署は15日、水戸市立鯉淵小(同市鯉淵町)の通学路に移動式オービスを設置し、通過車両に目を光らせた。この通学路は、笠間市から水戸市街方面へ向かう車両で交通量が多い指定速度30キロの市道。住民から取り締まりの依頼を受けることもあるという。
午後2時から同4時ごろは小学生が下校中で、計60台が通過。オービスを見かけた車両は急停車したり、運転手が左右確認を繰り返したりした。
県警は20年12月、移動式オービスを2台導入。違反者に後日、出頭要請するため、通常の取り締まりに比べ場所、時間、人的に制約を受けず、柔軟な運用が可能になった。
特性を生かし、歩道がない通学路や生活道路など狭い道路で活用。設置回数は21年の159回から徐々に増やし、24年は前年比50回増の268回に上った。県警の公式交流サイト(SNS)で毎週取り締まり情報を共有するなど、周知にも力を入れた。
設置回数の増加に伴い、登下校中の児童が負傷する事故は、23年に前年比7件減の16件、24年に半減の8件と2年連続で減少。導入前3年間の平均20件より少なかった。幅員5.5メートル未満の道路の事故も2年連続で減少し、24年は前年比73件減の378件だった。
登下校中の安全は、保護者、学校関係者ら誰もが願う。同小の高村啓子教頭は「狭い道でスピードを出されると心配。(移動式)オービスの設置はありがたい」と歓迎する。
県警は本年度、移動式を4台に拡大し、取り締まりを強化する。同課の田谷光寿課長は「子どもを保護するために速度を落として、安全確認を徹底してほしい」と呼びかけている。











