茨城県植物園に新愛称 温浴施設、宿泊も 11月刷新開園 ザ・ボタニカル・リゾート「林音」 知事表敬

茨城県は23日、2025年11月にリニューアル開園する県植物園と県民の森(同県那珂市)の愛称を「ザ・ボタニカル・リゾート『林音(リンネ)』」とすると公表した。県植物園などの指定管理者となった特別目的会社「ボタラシアンリゾート」の関係者らが同日、県庁の大井川和彦知事を表敬訪問し、施設の愛称や詳細について報告した。
リニューアルで、県は「日本初の泊まれる体験型植物園」を掲げる。事業推進のため企業8社でつくる同社を指定管理者に指定した。同社は今月から2045年3月までの20年間、施設運営などを行う。
愛称は、外国人への分かりやすさや音の響きを意識したという。武長太郎社長(48)は「自然と森をイメージした。世界中から来てもらえたら」と期待を込めた。緑色を基調としたロゴは、五感で楽しめる場所と各施設の個性を、五角形を基軸として表現した。
刷新後は、入り口付近に県産材を使った木造の温浴施設と木造のレストランがオープンする。温浴施設には、ローズマリーを中心としたハーブを浮かべた浴槽などがある。男女別に各三つの浴槽のほか、水着を着て利用できる男女共有のサウナも供用する。
目玉となる宿泊施設は、大樹を一切伐採せず自然の中に調和するよう工夫し、コテージやグランピング施設計45棟が建つ。熱帯植物館は日没から夜まで毎日ライトアップ。県民の森にはツリーアドベンチャーなどを設ける。武田泰明取締役(48)は「われわれが調べた中で、植物園で泊まれるのは世界初。インバウンド集客もしっかり取り組みたい」と力を込めた。
同園は2024年7月から工事のために休園中。県民の森は利用できる。
同社のプレサイトも開設した。プレサイトのURLはhttps://rinne-resort.jp/