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生徒デザイン包装シール 菓子商品判別、容易に 下根中、牛久の福祉事業所 茨城

菓子包装のシールに採用された下根中生徒のデザイン(画像を一部加工しています)
菓子包装のシールに採用された下根中生徒のデザイン(画像を一部加工しています)


茨城県牛久市内の福祉事業所で販売する洋菓子の包装に、市立下根中(同市下根町)の生徒たちがデザインしたシールが貼られることになった。知的障害のある利用者も商品を見分けやすいように、色使いや文字の大きさを工夫した。5月1日から販売する。

洋菓子を販売するのは「知的障害者デイサービスわくわく」(同市女化町)。美術科の高橋香教諭が同事業所に働きかけ、2年生約200人が昨年度、美術の授業で取り組んだ。

生徒らは色の成り立ちや文字の間隔などを学習し、直径3センチの円形シールから容易に商品を判別できるよう工夫。最終的に、イチゴ味は白地に赤い実と緑色のつる、シュガー(砂糖)味は黒地に白い角砂糖といった、味の情報が一目で分かる19人のデザイン計38点が選ばれた。

同事業所では、クッキーはチョコチップやココアなど7種類、マドレーヌは抹茶など4種類、ラスクはシュガーとレーズンの2種類を展開。シールは月ごとに変え、1年間で全てのデザインを活用する。

高橋教諭は「学びを生かして、地域の人に喜んでもらうことを体験してほしい」と期待を寄せる。

シールが採用された陸川陽希さん(14)は「商品に合うように考えた」と話し、小西優衣さん(14)は「実際の商品に使われて、とてもうれしい」と笑みをこぼした。



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