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盲導犬との生活知って 視覚障害の村上さん夫婦 訓練士の水谷さん 27日、トークイベント 茨城・那珂

お話会を企画した村上真理子さん(左)、夫の守さんと盲導犬ヘレナ=那珂市鴻巣
お話会を企画した村上真理子さん(左)、夫の守さんと盲導犬ヘレナ=那珂市鴻巣


茨城県那珂市に住む盲導犬ユーザーの村上真理子さん(52)と夫の守さん(57)が盲導犬訓練士の水谷由美さんを迎えたトークイベント「ひばりのお話会」が27日午後1時から、同市福田の市中央公民館で開かれる。訓練士の仕事や盲導犬との暮らしについて「鳥がさえずるようにおしゃべり」(真理子さん)し、視覚障害者の存在を身近に感じてもらうのが狙いだ。

弱視の真理子さんはラブラドルレトリバーの盲導犬ヘレナ(雌、2歳)と昨年10月から生活している。真理子さんにとってヘレナは3代目のパートナー。両者がコンビを組むため、歩行や共同生活を指導したのが、いばらき盲導犬協会(同県ひたちなか市)などで活動する水谷さんだ。

真理子さんは全盲の守さんとマッサージ、はり・きゅうなどを行う治療院を経営。音楽家の一面も持ち、真理子さんはフルートを、守さんはギターをそれぞれ40年以上演奏。音楽の魅力とともに健康法なども伝えていくコンサートを100回以上開いてきた。

今回は「目が見えなくても別の形で補えばできることが増える。これを一般の人に知ってほしい」(守さん)との思いで、お話会を初めて企画。堅苦しい講演会ではなく、ゲストを迎えてトークを繰り広げるテレビ番組「徹子の部屋」をイメージしたという。

当日はヘレナが見守る中、村上さん夫婦の演奏を皮切りに、水谷さんと3人でおしゃべりする。盲導犬訓練士を志したきっかけや、盲導犬の育成環境、受け入れの促進といった話題について語り合う。

村上さん夫婦は「障害者と一般の人同士が、友達みたいに声をかけやすくなればいい」と期待を込め、参加を呼びかけている。

主催は市視覚障害者の会「ひばりの会」(村上守会長)。参加無料、申し込み不要。問い合わせは同会(電)029(295)5508。



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