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GW、近場や巣ごもり 物価高・飛び石連休 茨城県内、混雑緩和へ工夫も

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今週末から最大11連休となるゴールデンウイーク(GW)が始まる。2025年は物価高の影響から近場で楽しむ人や、巣ごもり傾向も見られる。間に平日を挟む飛び石連休で、人出がGW後半に集中することを見込み、茨城県内の観光地や宿泊施設で混雑緩和に向けた準備も進む。

新鮮な魚介類が並ぶ同県ひたちなか市湊本町の那珂湊おさかな市場。同市内の国営ひたち海浜公園のネモフィラが見頃を迎えたことで、おさかな市場もすでににぎわいを見せている。同市場テナント会の須田千鶴子会長によると、GW期間は利用客が通常の土日と比べて2倍になるといい、「ネモフィラ効果で年々増えている」と話す。市場内の飲食店では、短期で従業員を雇うなどして対応する。

県などは5月3~5日、ひたちなかと大洗エリアで特設駐車場と観光地を結ぶシャトルバスを運行し、周辺の交通渋滞緩和を促す。

旅行大手JTB(東京)の調査によると、GW期間中の旅行者数は前年比6.9%減の2345万人。このうち国内旅行が帰省を含め同6.2%減の2290万人となる見通し。物価高が家計への打撃となり減少に転じるほか、時期をずらして混雑を避ける動きも広がっているという。

調査会社インテージ(同)による調査ではGWを「自宅で過ごす」と回答した割合が昨年より伸びた。

国内外の旅行を企画するタビットツアーズ(同県水戸市)の柏村祐二社長は「物価高や燃料高で、近場を選んだり時期をずらしたりして費用を抑えている」と傾向を分析する。同社はGWに合わせて拡張現実(AR)と水陸両用バスを掛け合わせたツアーを用意し、県内や関東近辺からの観光客を呼び込む。

今年は期間中に3日間の平日を挟むため、長期休暇が取りにくく、後半の4連休に人出が集中するとみられる。

老舗旅館の筑波山江戸屋(同県つくば市)は5月3日と4日は満室で、5日も埋まってきている(23日時点)。一方で前半は予約の入りが弱く、担当者は「日帰りを含め、施設利用者が後半に集中してしまう」と懸念する。日帰り入浴などは人数制限して対応するという。

JR東日本水戸支社によると、常磐線特急「ときわ」「ひたち」の予約状況は3割弱(22日時点)。下りのピークとなる5月3日は一部列車で満席が出ている。



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