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海洋高生、航海実習へ 3年生7人 大洗で出港式 マグロ漁や操船学ぶ 茨城

実習生7人を乗せて出発する県立海洋高の実習船「鹿島丸」=25日午前10時50分ごろ、大洗町港中央
実習生7人を乗せて出発する県立海洋高の実習船「鹿島丸」=25日午前10時50分ごろ、大洗町港中央


茨城県立海洋高(同県ひたちなか市、生徒191人)で本年度の航海実習が25日、始まった。実習船「鹿島丸」に乗り組む海洋技術科の3年生7人の出港式が同日、大洗町港中央の茨城港大洗港区第4埠頭(ふとう)で開かれ、全校生徒や保護者ら約300人が船を見送った。実習生らは35日間の航海で、マグロはえ縄漁や操船の技術習得などに励む。岡田浩校長は「知識や技術を深め、1カ月後には一回りも二回りも大きくなって帰ってきてほしい」と激励した。

実習生を代表し、宮田海斗さん(17)は「将来、航海士になって活躍できるように頑張ってきたい。全員で協力し合って励みたい」とあいさつした。

実習では、日程の前半に小笠原諸島付近でマグロのはえ縄漁に取り組み、後半は鹿児島、高松、神戸の各港を回航しながら、操船技術や海上交通に関する法律に対する理解を深める。来月29日に大洗に帰港する予定だ。

実習生の阿部琢磨さん(17)は「つらいこともあると思うが、乗り越えたい。自分としては操船が楽しみ」と抱負を語った。

25日午前10時50分ごろ、実習船が出港。岸壁を離れる際、見送る生徒や保護者らが、船に付けた色とりどりの紙テープを引いて、実習生らにエールを送った。

昨年度に続き、県内の小中学生を対象に「ラーケーション」制度を利用して、出港式を見学してもらう取り組みが行われ、児童生徒3人が参加した。そのうちの一人、かすみがうら市立下稲吉中3年の坂本樹生さん(14)は「漁業に関心があり、海洋高への進学を希望しているので、雰囲気が味わえて良かった」と話した。



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