鉾田川で暫定目標値超え 23年度水質測定 茨城

環境省は25日、2023年度に実施した全国の河川や地下水の水質測定の結果を公表した。茨城県では、2021年度から代表物質PFOA・PFOSを要監視項目として水質測定計画に位置付けて河川などを調査している。23年度の調査結果で、県内27地点(地下水含む)のうち、鉾田市の鉾田川で、国の暫定指針値である水1リットル当たり50ナノグラムを超えた69ナノグラム(PFOA・PFOSの合算値)が測定された。
また今年に入り、県や鉾田市、牛久市、水戸市が相次いで井戸で国の暫定目標値を超えた地点があったと発表した。特に鉾田市では4月25日時点で計27カ所確認。うち1カ所では暫定目標値の約24倍、水1リットル当たり1200ナノグラムに上った。同市は戸別訪問を行い、飲用を控えるよう呼びかけている。
県環境対策課によると、健康被害は確認されていないものの、物質が広がった原因などはいまだ未だ不明とし、原因究明のため調査を進めている。