茨城県鉾田市議会臨時会は25日、本会議を開き、中学校体育館への空調機設置工事費、鹿島灘海浜公園拠点化に向けた基本計画委託料など4億7950万円を追加した本年度一般会計補正予算案を、賛成7、反対10の賛成少数で否決した。

市は同日、3月の市議会定例会の審議で本年度当初予算案から削除された7事業のうち4事業について、再検討の上、補正予算案として市議会臨時会に提出。内訳は大半が中学校体育館への空調機設置費4億3551万円で、鉾田北中、鉾田南中、大洋中で新設、旭中で更新する予定だった。

討論では、賛成の議員から「生徒の教育環境充実のため、一刻も早く体育館に空調機を整備するべき」、反対の議員からは「中学校体育館への空調機設置の必要性は理解できるが、使用年数の長い学校の体育館にこの工事費は過剰」などの意見が出た。

岸田一夫市長は「否決は非常に残念。特に中学校体育館への空調機設置は、子どもたちの命を守るために必要な事業であり、早急の対応を考えたい」とコメントした。