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まさか本物? 羊毛アート 中山さん、動物作品展 茨城・筑西 

中山みどりさん(右)が愛犬をイメージして作り上げた作品=筑西市丙
中山みどりさん(右)が愛犬をイメージして作り上げた作品=筑西市丙


フェルト(羊毛)を使って本物そっくりに動物を表現するフェルトアート作家、中山みどりさん(50)の作品展が26日、茨城県筑西市丙のしもだて美術館で開幕した。今にも動き出しそうな犬や猫などの動物作品を中心に約500点がそろい、癒やされたり、くすっと笑えたりする空間が広がる。6月29日まで。

作品展は「中山みどり フェルトアート展~ほっころび時間~」。「ほっころび」は造語で、花が咲くときなどに使う「ほころび」に由来する。

中山さんは、愛知県常滑市出身。武蔵野美術大日本画学科を卒業し、2001年から羊毛を素材に制作活動を始めた。1本の針を羊毛に刺して絡め取りながら造形するスタイルで、これまでオーダーメードの依頼を通して「愛犬・愛猫」を手がけてきた。

今回はオーダーメードの作品に加え、「親子の時間」「寝姿選手権」といったテーマごとに分けられた展示が楽しめる。ほっかむりをした犬などが愛らしい「かぶり物選手権」では、市のマスコットキャラクター「ちっくん」を模した作品が登場する。

ほかにも傘を手に宙から舞い降りる猫や、中山さんの実家で飼われていたビーグル犬「リキ」といった目を引く力作がずらり。公園などの風景に作品が溶け込む様子を捉えた写真や、制作に使われる道具の展示も見どころだ。

25日に開かれた内覧会で、中山さんは犬や猫の骨格や筋肉、動きを学ぶ重要性に触れ「まずは基本を知る。知っていないと作れない」と説明。オーダーメードについては「その子の特徴はどこなのか。作って、写真と比べてにらめっこの世界」と語った。



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