漆原 破産手続き開始決定 負債2億8000万円 茨城
帝国データバンクつくば支店は28日、ケース製造の漆原(茨城県土浦市下高津)が東京地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は23日付。負債は約2億8000万円。
同社は1949年創業。大手光学機器メーカー向けのハイスペック測量機器ケースを中心に、かばんやスーツケースの生産にも携わり、2001年11月期には年売上高約7億4400万円を計上した。
だが、かつて主力製品だった量販品スーツケース製造での利幅が薄く、運転資金の需要拡大により金融債務が膨らんだ上、大口の不良債権が発生したことで、大幅な債務超過となっていた。金融機関の支援を受けて再建を模索したが、24年11月期の年売上高が約8500万円まで落ち込んだことで、事業を別会社に譲渡していた。