消防団施設狙う 窃盗など91件裏付け 被害370点 茨城県警

茨城県警ひたちなか署と県警機動捜査支援課、捜査3課の合同捜査班は28日、窃盗罪などで公判中の同県水戸市、解体工、被告の男(38)が、県内11市町村の消防団詰め所などで窃盗(未遂含む)など91件を繰り返していたことを裏付けたと発表した。被害は発電機など約370点(約560万円相当)に上る。
捜査3課によると、男は2024年3月ごろから同11月ごろまでの間、主に市町村が設置する消防団詰め所や防災倉庫などから、発電機や投光器、チェーンソーなどを盗んだとされる。
手口は地図アプリで「消防団詰め所」などと検索して犯行場所を選んだ上で、車で現場に向かい、夜間を中心に単独で犯行を繰り返した。無施錠の入り口からの侵入のほか、バールなどを使って鍵や窓ガラス、シャッターを壊して侵入した。盗品は売却し、生活費や遊興費、覚醒剤の購入費に充てていた。
裏付けた犯行の市町村別件数は、ひたちなか市の27件が最も多く、次いで鉾田市17件、水戸市12件だった。