ハマグリ密漁や海難事故防止へ 鹿嶋で海浜パトロール 茨城

大型連休に合わせ、ハマグリの密漁と海難事故を防ごうと、鹿島海上保安署は29日、茨城県鹿嶋市の下津・平井両海岸で海浜パトロールを実施した。同海保と県警鹿嶋署、鹿島灘漁協組合、県漁政課の約20人が、海辺のレジャー客にチラシを配布するなどして、注意を呼びかけた。
鹿島灘で潮干狩りができる場所は4区域。同市では、下津海水浴場の小突堤で挟まれた300メートルに限り許可されている。29日は、禁止区域でハマグリを採る利用客の姿も多く見られた。パトロール参加者は「ここで採った貝は放流してください」と拡声器を使って、適正な採取を促した。区域や量、道具などの制限が記載されたチラシを配ったほか、網の付いた熊手を使用しないよう注意を促した。同海保の糸瀬文貴警備救難係長は「ルールを守って潮干狩りをしてほしい」と話した。