生徒の要望反映 最新軽食自販機導入 育ち盛りの空腹満たす 茨城・竜ケ崎一高 電子決済にも対応

茨城県立竜ケ崎一高(同県龍ケ崎市平畑)の生徒会が呼びかけて、4月から校内の自動販売機が最新型にリニューアルされた。生徒たちの声を受けてキャッシュレス決済にも対応し、育ち盛りの空腹を満たす軽食も提供されるようになり、学校生活がアップデートされた。
昨年秋、生徒会の担当教諭からの助言を受け、新たに導入する自動販売機について生徒会で提案することになった。これまで校内の自動販売機は飲料のみを扱い、新500円硬貨やキャッシュレス決済が使えず、「買えない時があると同級生から声を聞いていた」(生徒会メンバー)。同高と付属中の生徒ら233人からアンケートを回収し、データを基に、軽食の販売やキャッシュレス決済への対応など要望をまとめた。
2台ある飲料自動販売機のうち、1台を電子マネーに対応したものに更新。スマートフォンで支払いができ、購入でポイントがたまるアプリにも対応する。新500円硬貨も使えるようになった。
軽食を扱う自動販売機は新たに設置し、アップルパイやクロワッサン、あんバターパンなどを販売。売り切れになる時もあるという。
自販機導入で主に担当を務めた生徒会書記の高宮優人さん(16)=2年=は「要望があれば中身の商品を変えることもできる。日常的に使ってほしい」と願う。生徒会長の平野楓さん(17)=3年=は「みんなが思っている不便なところを少しでも変えることができた」と手応えを語った。