アイジェイエス 破産手続き開始 負債4億1000万円 茨城
帝国データバンク水戸支店は2日、電気通信工事のアイジェイエス(茨城県水戸市笠原町)が水戸地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は4月22日付。負債は約4億1000万円。
同社は1989年1月に設立。大手通信工事業者から通信インフラ関連工事の請け負いのほか、データ入力など情報処理業務も手がけ、2006年7月期には年売上高約4億8800万円を計上していた。
その後、情報処理業務の受注減少に伴い業況が悪化。インターネットサービスのあっせんや労働者派遣などに事業領域を広げ、売り上げ回復を図ったが、23年7月期の年売上高は約3億円にとどまり、収益としては赤字が続いた。
今年3月には多額の助成金を不正受給していたことが発覚。返還の資金不足や、得意先との取引継続が難しくなり、事業継続は困難と判断した。