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茨城県内、コメ窃盗相次ぐ 価格高騰、転売目的か

精米されたお米(資料写真)
精米されたお米(資料写真)


農家の倉庫などからコメが盗まれる被害が茨城県内で相次いでいる。県警によると、2025年1月1日から4月27日までに計14件(約4.5トン)の被害があり、このうち3月に5件、4月に8件確認された。米価が高止まりする中、県警は転売目的の可能性も視野に調べている。

県警によると、県内で万引などを除くコメの窃盗被害は、24年の1年間に25件発生した。1~4月は8件で、今年は昨年を大幅に上回るペースで推移。被害は筑西、つくばみらい、石岡、ひたちなかの各市など、県内各地で発生している。

特に筑西市では4月に入り、旭ケ丘地区などで民家の倉庫内の冷蔵庫に保管されていた玄米をはじめ、計6件の被害が発生。1件で30キロ入り14袋(420キロ)が盗まれた農家や、保管庫の鍵が壊されたケースもあったという。

今後も同様の被害が懸念され、県警は「保管場所周辺へのセンサーライトや防犯カメラの設置、見回りなどの防犯対策を」と呼びかけている。

農林水産省によると、4月14~20日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は4220円で、16週連続の値上がりで最高値を更新。前年同期と比べ、約2倍の高騰が続いている。



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