水戸でフェス 街一体 若者主体で舞台や出店 茨城

「水戸まちなかフェスティバル2025」が3日、茨城県水戸市の中心市街地で開かれ、家族連れら大勢の人でにぎわった。若者主体を打ち出し、JR水戸駅前から大工町までの国道50号周辺を舞台に、多彩なイベントが繰り広げられ、街全体がお祭りムードに染まり、主催者も来場者も一体となってフェスを盛り上げた。
フェスは中心街ににぎわいを呼び込もうと2012年に始まった。コロナ禍で一時中止となったが24年、復活。以前は秋開催だったが、大型連休中の水戸の催しを充実させようと、昨年から時期を移した。
今回のテーマは「みんなでつくる! ストリート文化祭」。会場は中心市街地のメインストリートが歩行者天国となり、グルメやワークショップなど計77団体が軒を連ねた。市民会館(泉町)前の特設ステージでは、高校生らがダンスや書道パフォーマンス、吹奏楽などを披露すると、来場者から大きな拍手が沸いた。
高校ごとの特色を生かした「高校生チャレンジショップ」も24年に続いて開催。県内10校が参加して、アクセサリー作りやプログラミング体験、加工品の販売など趣向を凝らした〝出し物〟で人気を呼んだ。県立水戸三高3年の佐藤梨夏さん(17)は「たくさんの人と交流できて楽しい。次代を担う一人として水戸を盛り上げていきたい」と笑顔を見せた。
多くのキッチンカーや屋台、各種ショップも出店し、長い行列ができた。
常磐大4年の伊藤大和さん(21)は「すごくにぎわって元気になる。これからも幅広い世代の人と人、地域と地域をつなぐイベントに発展していってほしい」と話した。