茨城県内、子ども29万8222人 過去最少 総人口の10.9%

茨城県内の15歳未満の子どもの数は、前年より約8950人減の29万8222人となったことが4日、県のまとめで分かった。5日の「こどもの日」にちなみ、県常住人口(4月1日現在)から5日現在を推計した。総人口に占める割合は同0.2ポイント減の10.9%。人口、割合ともに、1920年の国勢調査開始以来、過去最低を更新した。
内訳は男子が15万2917人、女子が14万5305人で、男子が女子を7612人上回った。
推計の基となる4月1日時点の常住人口調査結果によると、子どもの数は前年同期から8934人減の29万8845人。割合は同0.3ポイント減の10.9%。
市町村別にみると、県人口に占める子どもの割合が同日現在で最も高かったのは、つくば市の15.4%。次いで、つくばみらい市15.1%▽守谷市14.2%▽東海村13.2%▽阿見町12.2%▽境町12.1%▽水戸市12.0%など。前年から子どもの数が増えたのは2市町で、つくば市が264人、境町が58人増えた。
一方、最も割合が低かったのは利根町の6.0%。このほか大子町6.1%▽河内町6.6%▽稲敷市7.3%▽五霞町7.7%などだった。
20年から5年ごとに実施されている国勢調査によると、茨城県の子どもの人口は85年以降、減少が続いている。最も多かったのは50年の74万7393人で、割合が最も高かったのは35年の38.9%だった。