「ささら」優雅に 五穀豊穣願い奉納舞披露 北茨城・花園神社

茨城県北茨城市華川町花園の花園神社(神永知明宮司)で5日、例大祭が開かれ、市無形民俗文化財「花園のささら」が地元保存会により奉納された。獅子頭をかぶった子どもたちが笛や太鼓のおはやしに合わせ、優雅な舞を披露し、五穀豊穣(ほうじょう)と子孫繁栄を祈願した。
同神社によると、ささらは源頼義、義家父子が戦勝祈願のため奉納したのが起源とされ、約900年受け継がれてきた。毎年5月5日の例大祭に合わせて、氏子の子ども3人が角2本の親獅子と寄(よせ)獅子、角1本の牝(め)獅子を演じる。
境内には多くの見物客が詰めかけ、演技が終わると拍手に包まれた。披露した小学4年の松川晴寿さん(9)は「緊張していたが、踊れて安心した」とほっとした表情。保存会の山形忠典会長(77)は「一生懸命やってくれた。今後もささらを続けていきたい」と話した。