茨城県内企業 社長の平均年齢61.4歳、過去最高 後継者不在41% 帝国データ水戸
茨城県内企業の社長の平均年齢は61.4歳で過去最高を更新したことが、民間信用調査会社の帝国データバンク水戸支店の調べで分かった。後継者不在率は7年連続で前年を下回り、過去最低の41.0%だった。同支店は社長の高齢化によって円滑な事業継承に影響を及ぼすケースも見られると指摘している。
2024年の社長の平均年齢は前年比0.1歳増で、統計が残る1990年からは8.1歳増となった。1年間で社長が交代した割合は3.54%。世代交代が活発な様子は見られず、高齢化が進行している。
年代別で見ると50歳以上が8割超で、30代以下の若手経営者はわずか2.3%にとどまった。
業種別では不動産が65.0歳で最も高い。卸売が61.9歳、小売が61.8歳、製造が61.7歳で続いた。社長が交代する際の平均年齢は68.9歳で、前年の70.0歳から若返った。新社長は平均51.3歳。新社長の就任経緯は同族継承が51.8%、内部昇格が24.3%、出向が9.3%。
同支店は今後も平均年齢は上昇し続けると予測。高齢になれば不測の事態が生じるリスクは高まるとし、「今後は事業継承が進まず、事業継続を断念せざるを得ないケースが増加する可能性がある」との見通しを示した。