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マルショウ横瀬 破産手続き開始決定 負債5億6800万円 茨城

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東京商工リサーチ水戸支店は9日、食肉卸売業のマルショウ横瀬(茨城県下妻市小島)が水戸地裁下妻支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は4月23日付。負債は約5億6800万円。

同社は1900年創業の老舗食肉卸売業者。98年には周辺農家とともに、黒毛和牛ブランド「紫峰牛」を立ち上げた。宮崎県の牧場で繁殖し、明野町紫峰牛肥育組合(茨城県筑西市新井新田)と明野ファーム(同市内淀)での肥育を経て、首都圏の食肉市場や大手食肉加工メーカーなどに販売した。

だが、新型コロナウイルス感染症拡大で販売は低迷。コロナ禍終息後は思うような業績回復には結び付かず、単価面の厳しさに加え、飼料価格高騰などで利益圧迫を余儀なくされた。2024年6月期は売上高15億6600万円に対し、営業損失3600万円を計上、純利益900万円にとどまった。先行きの見通しが立たず、資金繰りも限界に達したため事業継続を断念した。

明野町紫峰牛肥育組合と明野ファームの2社も連鎖し、同時に破産手続き開始決定となった。



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